2020/06/02 22:41

202062日公表】最新情報‼NITEの中間報告と同条件で「次亜塩素酸水で新型コロナウイスが瞬時に不活化することを実証」した報道内容を解説。


62日にPRタイムズ経由で発表された「次亜塩素酸水による新型コロナウイルスの不活化」に関するプレスリリース内容について、解説をしていきます!(参照元情報: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000056737.html

 

1. どんな内容が書かれているの?概要まとめ

1)529日に経済産業省から検証を受託している独立行政法人製品評価技術基盤機構(以下、NITEと略)より発表された内容では、次亜塩素酸水(電気分解で生成したもの)についての検証試験において「今回の試験結果からは有効性は判断できないため、引き続き評価を進める」とありました。(参照元: https://www.nite.go.jp/data/000109489.pdf

2)この発表で検証を行ってきた国立感染症研究所および北里大学は引き続き、次亜塩素酸水(電気分解法以外で生成したもの)の検証試験を実施することを発表しております。

3)電気分解で生成された次亜塩素酸水については、国立感染症研究所と北里大学にてそれぞれ異なる条件で「新型コロナウイルスが不活化するかどうか」を検証実験していましたが、結果は有効性があるということが現時点では立証できていないという発表を受け、北海道大学人獣共通感染症リサーチセンターでも国立感染研究所が行った条件で次亜塩素酸水(電気分解で生成されたもの)で新型コロナウイルスが不活化するかどうか検証実験を行いました。

 

2.北海道大学 人獣共通感染症リサーチセンターではどんな検証試験を実施したの?

NITEと同じ条件にて行ったとのことですが、そもそもNITEはどんな検証試験を行ったのか気になる方も多いはず。ということで、検証内容情報を参照元として共有しておきますね。

*参照元:『新型コロナウイルスを用いた代替消毒候補物資の有効性評価にかかる検証試験の中間結果について(令和2年5月28日独立行政法人製品評価技術基盤機構)』 https://www.nite.go.jp/data/000109487.pdf

  具体的には、室温23℃の環境下で、pH5.5(微酸性次亜塩素酸水)、有効塩素濃度40ppmの次亜塩素酸水(電気分解で生成したもの)と新型コロナウイルス液を、19:1の割合で混合し、1分・5分・10分毎にどの程度新型コロナウイルスが不活化するかを検証したというものです。

 3.発表内容の解説について

上記2の検証試験を2回実施したところ、新型コロナウイルスは99.9%不活化したことが北海道大学 人獣共通感染症リサーチセンターより発表されています。

 <解説および仮設>

微酸性次亜塩素酸水(pH5.5)を厚生労働省が規定する食品添加物の範囲内である有効塩素濃度40ppmを室温23℃で19:1=次亜塩素酸水:新型コロナウイルスの割合で混合すると新型コロナウイルスが不活化するかどうかを検証実験したところ1分以内に99.9%不活化するが、有効塩素濃度が低くなると不活化しないことが発表されています。また、北里大学の検証試験では新型コロナウイルス液と次亜塩素酸水の比率を1:9とし、微酸性次亜塩素酸水(pH5.06.0、有効塩素濃度50ppm)を混合したところ不活化できなかったという情報を踏まえると、新型コロナウイルスは、次亜塩素酸水の有効塩素濃度及び噴霧比率(量)に有効性が影響される可能性があるということになります。次亜塩素酸水は、新型コロナウイルスを不活化させる可能性があるため引き続き検証試験が行われます。

*参照元:『新型コロナウイルスを用いた代替消毒候補物資の有効性評価にかかる検証試験の中間結果について(令和2年5月28日独立行政法人製品評価技術基盤機構)』 https://www.nite.go.jp/data/000109487.pdf

 

 4.安定した濃度の次亜塩素酸水を大量に噴霧すると新型コロナウイルスを不活化させる可能性が高まることが期待されています。

上述3.の内容からもわかるように、新型コロナウイルスを次亜塩素酸水で不活化させるための条件として、次亜塩素酸水の有効塩素濃度が長時間安定していて、大量に噴霧することが条件として仮定されます。

しかしながら、厚生労働省および経済産業省より発表された次亜塩素酸水(電気分解で生成したもの)は、アルコール消毒液不足の解消のために広く地域に普及されることを第一の目的として、公表されたこともあり、その効果については疑問視される声が多数あげられていました。

 

5.Perfect Clear(パーフェクトクリア/静電濾過法次亜塩素酸水)について

Perfect Clear(パーフェクトクリア/静電濾過法次亜塩素酸水)は特許製法(JP6230079B1)にて生成された「次亜塩素酸水・精製水」のみを成分とする雑貨品です。

 また、NITEが今後検証実験を行う(電気分解法以外で生成した次亜塩素酸水)に該当します。

あくまで仮設段階ではありますが、NITEおよび北海道大学の検証結果を基に想定すると、特許製法(静電濾過法)にて生成された次亜塩素酸水は、電気分解法で生成された次亜塩素酸水で懸念される「有効塩素濃度」の安定化を図ることができる次亜塩素酸水のため新型コロナウイルスの不活化への期待が高まっております。