2020/05/25 10:54
次亜塩素酸水が新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を不活化することが2020年5月21日に帯広畜産大学の検証にて発表されました。
正式発表内容はこちら⇒帯広畜産大学ニュースリリース『(研究成果の発表)新型コロナウイルスに対する次亜塩素酸水の不活化効果を証明 第2報(https://www.obihiro.ac.jp/news/30347) 』
読んでみましたが、専門用語が多くわかり辛いので誤認識の無い程度にわかりやすく解説してみました!
<このニュースを読んでわかる事>
①次亜塩素酸水による新型コロナウイルスの不活化は、pHではなく濃度(ppm=㎎/L)に起因するということ。
②検証結果を基に、Perfect Clearだと何プッシュすると効き目があるかを計算した結果、ワンプッシュで〇〇回分のくしゃみで飛沫するエアロゾルを不活化するという理論に。
<大前提のおはなし>
厚生労働省が食品添加物に認定したり(2016年)、経済産業省がアルコール消毒液の代わりとして鳥インフルエンザに有効であると発表(2020年)したりする度に注目が集まり、現在では様々な種類や効果が謳われている次亜塩素酸水ですが、2020年5月20日(火)に帯広畜産大学にて発表された研究成果発表によると、新型コロナウイルスを不活化するかどうかは、pHではなく除菌濃度を表す『mg/l=ppm』に起因するという内容の発表です。
(以下の図は発表内容より引用)
うん!専門的な言葉が多くて、難しいですね!(笑)
ここに書かれているコトを誤認識の無い範囲内で分かりやすくお伝えすると、こうなります。
pH2.5 ⇒厚生労働省では強酸性次亜塩素酸水と指定されています。
pH4.5 ⇒厚生労働省では弱酸性次亜塩素酸水と指定されています。
pH6.0 ⇒厚生労働省では微酸性次亜塩素酸水と指定されています。
また、別の機関によって、「咳・くしゃみ」で放出されるエアロゾル(飛沫および飛沫粒子)の量を発表されています。
新型コロナウイルス感染症の治療薬の候補に挙がっている抗インフルエンザウイルス薬ファビピラビル(商品名:アビガン)を開発した白木公康 (千里金蘭大学副学長,富山大学名誉教授(医学部)の記事から引用(引用元:https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=14278)
ここの内容も読み解いてみますね。
1㎛(マイクロメートル)のエアロゾルを㎖で表すと、
1㎛(マイクロメートル)=1,000㎚(ナノメートル)=0.001mm(ミリメートル)
0.001mm×0.001mm×0.001mm=0.001㎣=0.000001㎖
なので、
1㎛の大きさの新型コロナウイルスの量は0.000001㎖です。
ということは、
『ウイルス溶液:強酸性次亜塩素酸水=1:9で混ぜると1分間で99.9%不活化する』という研究結果を用いて計算すると、以下になります。(引用元:https://www.obihiro.ac.jp/news/30347)
<新型コロナウイルスが不活化する、「ウイルス溶液:〇〇ppmの次亜塩素酸水」をそれぞれ計算して書き出すとこうなります。
■ウイルス溶液1㎛(=0.000001㎖):74ppmの強酸性次亜塩素酸水9㎛(0.000009㎖)
■ウイルス溶液1㎛(=0.000001㎖):45ppmの弱酸性次亜塩素酸水135㎛(0.000135㎖)
■ウイルス溶液1㎛(=0.000001㎖):29ppmの微酸性次亜塩素酸水135㎛(0.000135㎖)
さらに、手指の皮膚を「タンパク質」として置き換えた場合、45ppm弱酸性次亜塩素酸水と29ppmの微酸性次亜塩素酸水は40倍の量があれば74ppmの強酸性次亜塩素酸水と同等の効果があるという結果です。
と、いうことは!
Perfect Clearの1回の噴霧で3㎖~5㎖出るタイプのボトルを現在使用しているので(2020年5月22日時点)、
ワンプッシュで除菌できる新型コロナウイルスの量は、以下という考えがあてはめられます。
■50ppmの次亜塩素酸水1噴霧(3㎖~5㎖)で不活化できる新型コロナウイルスの量は、22,222㎖(=2,222,222㎛)~37,037㎖(=3,703,703㎛)
※計算式:3㎖÷0.000135㎖≒22,222㎖≒2,222,222㎛、5㎖÷0.000135㎖=37037㎖≒3,703,703㎛
<まとめ>
帯広畜産大学の研究結果及び、日本医事新報社の発表を基に仮説すると、理論上では『Perfect
Clear』50ppmタイプのスプレーボトルを1プッシュすると、222回~222万回のくしゃみで飛沫した新型コロナウイルスを不活化できることになります。※密閉空間であった場合です。
100ppmの次亜塩素酸水の研究発表は今回の分ではありませんでしたので正確な数字は分かりませんが、帯広畜産大学の研究成果のとおり、pHではなくppmの濃度に準じて不活化する効力が変化するとすれば、100ppmは50ppmよりも効果が期待されることになります。
<その他補足>
■次亜塩素酸水(電解水)は、新型コロナウイルス感染症拡大に伴うアルコール消毒液不足に伴う混乱を避けるために広く普及することを目的として政府が「アルコール消毒液に替わる消毒方法」として検証し認めました。
(https://www.nite.go.jp/information/osirase20200501.html)
Perfect Clearは、より『使い易さ、管理のし易さ、長期間安定した濃度』をお求めの方にご利用いただけるよう「静電濾過法」という特許製法により生成した次亜塩素酸水です。電気分解を行わず、液中から次亜塩素酸以外の成分を取り除くことにより純粋な次亜塩素酸水を作り出す製法です。